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幻冬舎ゴールドオンライン【第30回】連載更新のお知らせ
2022/03/30/11:06
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第30回】
◆「養子縁組、してくれますね?」先妻の子に迫られた高齢女性が〈実子の相続分〉を死守した方法【相続のプロが解説】
◇先妻の子2人が、後妻に養子縁組を迫り…
今回の相談者は、40代の中村さんです。母親違いのきょうだいとの間に起こる、将来の遺産相続に不安を感じ、筆者の元を訪れたということでした。
中村さんの父親には離婚歴があり、中村さんの母親とは再婚でした。父親には先妻との間に長男と長女の2人の子がいます。中村さんの実母との間にもうけた子は、中村さんひとりだけです。
父親は20年以上前に亡くなっていますが、その際、母親と3人の子で相続をしています。しかし、相続手続きは母親が中心となって行っており、当時大学生だった中村さんは、詳細をよく知りません。
父親の財産の多くは中村さんの母親が相続したようですが、先妻の子2人にもそれなりの額の現金を分けたと聞いています。
「先日から、母親の様子がどうもおかしいと思いまして。問いただすと、異母兄姉から養子縁組を迫られ、断り切れずに承諾してしまったというんです…」
中村さんの母親は70代半ばと高齢であり、今後の相続のことが懸念されます。