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幻冬舎ゴールドオンライン【第38回】連載更新のお知らせ
2022/04/21/09:39
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第38回】
◆「この家にタダで暮らしたい」「姉より多く遺産がほしい」高齢母、子らの勝手な言い分に疲労困憊【相続のプロが解説】
◇同じ敷地に建つ家で、母親違いのきょうだいが生活
今回の相談者は、50代の専業主婦の山下さんです。80代のお母さんと50代の妹さんを伴い、3人で筆者の事務所を訪れました。
山下さんの父親は数年前に亡くなっています。じつは、父親の相続人は山下さん・母親・妹の3人だけではなく、父親の先妻の子として長男と二男がいるという状況でした。
山下さんの父親は、200坪の敷地と2軒の家を所有していました。そしてそこには、山下さんの母親と妹家族、そして、先妻の長男家族と独身の二男が住んでいました。
広い土地に、2軒の家がゆったりと建てられており、敷地の周囲には緑豊かな木々や草花が植わっています。
父親が存命中は、両親と妹家族が1軒の家に同居し、もう1軒の父親名義の家には長男家族と独身の二男が無償で暮らしていました。
父親は遺言書を残さず亡くなりました。先妻の子どもである長男・二男を交えて遺産分割協議をした際、山下さんの母親は長男家族に、現在暮らしている家と敷地の半分を相続してはどうかと提案しました。ところが、ちょっとした言葉の行き違いから話し合いは紛糾。激怒した長男は相続をすべて放棄するといい出し、二男もそれに続きました。
そのため、200坪の敷地は母親と妹の共有名義となり、建物は2軒とも母親が相続しました。
長男家族と二男はこれまで同様、同じ家に無償で暮らしていますが、現在は関係が壊れてしまい、山下さん姉妹や母親とも、意思疎通が図れないということです。 続きはコチラから