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幻冬舎ゴールドオンライン【第49回】連載更新のお知らせ
2022/06/27/11:12
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第49回】
◆都心一等地の実家ビル…兄家族の〈押しかけ同居戦略〉後れを取った妹に「勝ち目なし」【相続のプロが解説】
◇実家不動産は繁華街のビル、相続後は地代も入るが…
今回の相談者は、都心部の繁華街に実家がある、60代の石川さんです。父親が亡くなり、遺産分割したことで資産状況が複雑化してしまい、解決方法を探しているということで、相談に見えました。
実家の土地は150坪の広さがあったため、石川さんの父親は節税対策として角地側の100坪に4階建てのビルを建て、1階から3階を賃貸に出し、4階を住居としました。また、不動産管理会社を作り、建物は法人で建設しています。場所柄テナントにも困ることはありません。
石川さんには4歳上の兄がいるのですが、ビル建築当時は他県に勤務しており、兄の家族は勤務先の近隣の社宅に暮らしていました。
石川さんもすでに結婚して家を出ていましたが、兄の居住地より実家に近く、高齢の両親のサポートはすべて石川さんが行っていました。
ところが、ビルが建った途端、兄嫁が2人の子どもたちを都心部で育てたいと主張。石川さんの兄を勤務地に残したまま、兄嫁と子どもたちだけで実家に同居することになりました。石川さんの両親はかわいい孫がそばに来るため大歓迎で、残りの50坪の敷地に建て増しを行い、最初のビルにつなげた店舗兼兄家族用住宅で同居を始めました。
当初、父親は相続対策として土地を6つに分筆し、自分が亡くなったときの分け方を決め、公正証書遺言を作成していました。
その結果、3つは母親・兄・石川さん単独名義、残り3つは、3人共有名義・母親と兄の共有名義・母親と石川さんの共有名義という、複雑な所有になりました。続きはコチラから