最新情報
幻冬舎ゴールドオンライン【第82回】連載更新のお知らせ
2022/11/16/09:41
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第82回】
◆資産家の父、突然死…疎遠だった息子がショックを受けた「父のものではない」預金通帳の存在
◇高圧的な父に反発し、大学卒業後は疎遠に
今回の相談者は、40代会社員の山川さんです。60代で急死してしまった父親の相続について悩んでいるということで、筆者の事務所を訪れました。
山川さんの父親は地主の家系の出身で、複数のマンションや駐車場を経営しており、賃貸業で生計を立ててきました。山川さんはひとりっ子で、60代の母親は健在です。
「私は父親と折り合いが悪く、成人してからはほとんど口を利かない状態でした。家から早く出たくて、大学卒業後はすぐに妻と結婚したのです」
山川さんは、子どものころから高圧的な父親が苦手で、中高生になると反発するようになり、ときには取っ組み合いの親子げんかになったこともあるといいます。
「妻は医療系の専門職に就いているのですが、たまに家に行くと妻にしつこく絡んで、〈女性は家庭を守るべきだ〉など説教をするのです。妻は嫌がるし、3人いる子どもたちも父におびえるし、実家から足が遠のく一方でした…」
そのような背景から、父親とはすっかり疎遠になり、たまに山川さんのマンションに母親が訪ねてくる程度の付き合いにとどまっていました。続きはコチラから