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幻冬舎ゴールドオンライン【第88回】連載更新のお知らせ
2022/12/08/09:17
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第88回】
◆「裏の山林が1億円!?」税理士が提示した相続税評価額に愕然…その後の顛末
◇「土地持ちは、みんなこれくらい払うものですよ」
今回の相談者は、60代の専業主婦の中村さんです。70代の夫が亡くなり相続の手続きをしましたが、納税額に納得ができないということで、筆者のところへ相談に訪れました。
中村さんの夫は地域でも名の知れた旧家出身で、大学卒業後は公務員として働いていました。定年退職後は、いくつか地元の企業に非常勤職員として勤務しましたが、完全にリタイアしてからは、先祖代々受け継いできた農地で農業を営んでいたそうです。
中村さんの夫の保有財産は、自宅敷地と建物、貸店舗、宅地、農地、山林、預貯金です。一部の土地は区画整理地となっています。
相続人となるのは、配偶者である中村さん、子どもである長女と二女、夫が生前に相続対策として養子にしていた、長女の子どもの合計4人です。
「昨年の暮れに夫が急死してしまい、相続の申告をしました。長女は結婚相手の仕事の都合で東北地方に在住、二女は仕事で関西へ転勤になったばかりと、2人とも頼れない状況でして。そのため、手続きは私がすべて行ったのですが…」
中村さんは生前の夫から「相続税は区画整理地を物納すれば大丈夫」とだけ聞いていました。
「夫の親族から、仕事で知り合ったという税理士先生を紹介してもらったのですが、その先生がおっしゃるには、財産の総額は6億5,000万円ほどで、相続税が1億6,700万円とのことでした。〈配偶者の特例〉というものも利用しましたが、それでも納税額は8,200万円必要だというお話でして…」
中村さんは納税額を聞き、言葉にならないほど驚いたといいます。
「税理士先生は〈土地持ちの方や農家の方は、みんなこれくらい払うものですよ〉とおっしゃるのですが、どうしても納得できなくて…」続きはコチラから