事例
相続実務士が対応した実例をご紹介!
相続実務士実例Report
相続対策は毎月の家族会議で
◆80代の両親の相続対策は?
Yさん(50代女性)は3人きょうだい。妹と弟がいます。80代の両親は祖父の代からの米屋を切り盛りし、少しずつ不動産を購入して増やしてこられました。家業は弟が手伝ってきており、法人にもしています。父親が75歳になったときに法人の代表者は弟にし、事業を引き継いでいます。
けれども、同居する弟は独身。経営する家業で毎日忙しくしており、これから始まるであろう両親の介護や相続のことまでサポートする余裕はなさそうです。長年、会社や個人の確定申告を依頼している税理士さんもアドバイスはありません。
◆家族が集まる機会を作った
Yさんと妹はそれぞれ結婚して近くに住んでいますが、両親の老後や相続はどうなるのだろうとふたりで話すうちに不安になったと言います。そこで、半年ほど前から書籍を読んだり、ネット情報を探したりして相続のことなど知識を得るようにしてきました。
家族で両親の対策をしておきたいと、毎月、日程を決めて両親、弟を招集し、家族会議を開くようにもし、両親の財産の確認から始めたと言います。
自宅は1階が店舗、2階が自宅、3階が賃貸住宅です。他には10世帯の賃貸住宅、賃貸している区分マンション、貸店舗、駐車場、空き地などがあり、いままでなんとなくしかわかっていなかった財産が明確になりました。
◆つぎはどうすれば?
財産の確認まではできたのですが、次にどうすればいいかアドバイスしてもらえるところが必要だと、Yさんが書籍「財産を減らさない相続対策」を購入し、妹と二人で相談に来られたのです。
「いろいろ探した結果、アドバイスしてもらえるのは夢相続しかないと思った」とYさんは言われて、相続プランの委託を頂きました。
相続人が複数いて、不動産も複数、評価と収入が違う、稼業もある、などいくつかの課題がありますので、両親の気持ちを尊重しつつ、子ども3人で財産を守っていくためにはプランを作って、合意のもと、計画的に取り組む必要があります。
◆二次相続に向けて節税と分割案が必要
財産評価をすると財産のほとんどが両親の共有名義で、どちらが先でも配偶者の特例を生かすと納税は不要の範囲ですが、二次相続では相続税が1億円近くかかることがわかりました。節税対策が必要です。
つぎに複数の不動産は、それぞれ評価や収入が違うため、3人が等分に相続していくには無理があります。Yさん、妹、弟の3人が不満なく相続していくには合意できる分割案を作る必要があり、これからご提案、サポートをしていきます。それをもとに家族会議で
対策を決断して進めて頂きますので、サポートしていきます。
◆相続実務士のアドバイス
●できる対策
不動産を生かしながら、節税案と分割案を作成する
3人の子どもの財産の渡し方を決めて遺言書を残す
●注意ポイント
長男が独身のため、不動産は3人で相続する形が望ましいと言えます。
最初のご相談は無料です。
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