事例
相続実務士が対応した実例をご紹介!
相続実務士実例Report
税理士任せでは先が見えない。祖母と父親の代わりに孫が動いた。
◆飛行機で日帰り、相談に
北陸地方の都市から飛行機で相談に来られたUさんはまだ20代です。
祖母と父親の相続対策をしないといけないので、相談したいと父親と2人で来られました。
当社を知って頂いたきっかけは、祖父が亡くなった時に父親が書籍を購入していたということですが、
そのときは相談する機会を作れず、会社の顧問税理士に手続きを依頼したということです。
祖父は10年前に亡くなりましたので、まだ10代だったUさんは具体的な内容は知りませんでした。
祖母が90代になり、いつ相続になってもいい年代になり、
また父親は60代で、いままで抱えていたストレスにより病気を発症してしまい、
祖母よりも先になることも想定されるため、いよいよなにかしておかなくてはと、切羽詰まった状況です。
母親は数字的なことは苦手で積極的に関わろうとしないため、20代のUさんが動くことにしたといいます。
弟もいますが仕事で実家を離れているため、同居しているUさんが妥当だと言えます。
◆財産は7億円
固定資産税納付書などの書類をもとに概算の不動産評価をしてみると、
祖母と父親がほぼ同等に所有しており、それぞれの不動産評価の合計は5億円となりました。
自宅の他に貸ビルや賃貸住宅や駐車場があり、年間の家賃収入は5千万円ほどあります。
資産管理の法人があり、父親が代表者でUさんも会社の役員となっています。
父親が体調を崩した3年前に会社勤めを辞めて手伝うようになりました。
◆税理士から不動産リート商品を勧められた
Uさんが会社を手伝うようになり、税理士との窓口も担当するようになりました。
日ごろから祖父の相続では相当な相続税を支払って苦労したと父親から聞いてきましたので、
今度こそ節税対策をしておきたいので提案してもらいたいと再三、催促して提案があったのは、
一口1千万円の不動産リートで、何口か買っておきましょうと勧められたのです。
しかし、どれほどの節税になるか、全体はどうなるのかなど、他のアドバイスがないため、
あらためて書店で本を買い、思い切って相談したというのが今回のいきさつでした。
◆法人の決算が不透明、多額の預託金がある
法人の決算書を見ると、父親が自分の会社に対して預託金として処理されている額が1億円以上もあります。
内容を聞いても父親もUさんも税理士からは説明されていないといいます。
想像するに、役員報酬を払わずに会社が預かっているようなことが想定されます。
しかし、このままでは父親の債権となり、相続財産として課税されますので、現金を支払っておく必要があります。
あるいは戻せないのであれば、資本金とすることも方法となります。
こうした法人の内容も相続に関わってくるため、個人とともに法人の見直しが必要になりますが、
顧問税理士からは具体的なアドバイスがないということでした。
◆不動産が多すぎる
Uさんの家は代々の土地持ち資産家で、祖父も父親も苦労して土地を維持してきたということです。
父親が体調を崩されたのにはいろいろな苦労を抱えてきた結果、体が悲鳴をあげたということだと解釈できます。
活用されていて家賃収入が入って維持できるものはいいのですが、
採算の合わない駐車場や収益のない空き地までかかえて維持することは簡単ではありません。
一部は資産組み替えが必要だとアドバイスしました。
Uさんと父親は、相続プランの委託書にサインをして帰られましたので、これから個人と法人の財産や内容を分析し、
計画的に取り組めるよう、相続プランの提案とサポートをしていきます。
相続実務士からのアドバイス
法人の顧問税理士からアドバイスがないと多くの方が言われます。
職業柄、将来に向けての前向きな対策が業務ではないということでしょう。
相続はノープランでは乗り切れない時代。
夢相続は、「相続プラン」のご提案、サポートを主業務としておりますので、ご相談ください。