事例
相続実務士が対応した実例をご紹介!
相続実務士実例Report
自宅ビルが財産の9割。3人の子供にどう相続させる?
◆両親と同居
Mさん(50代・女性)は80代の父親と一緒に相談に来られました。
Mさんは長女で、夫と3人の子供、両親と同居しています。両親共に元気で、まだ現役で働いておられます。父親は祖父がはじめた商店を継いで、営業してきました。
長女のMさんもずっと手伝いをしており、母親とともに父親を助けてお店を盛り上げてきました。
Mさんには2人の妹がいますが、2人とも嫁いで、他県に住んでいます。
両親が80代になっているということもあり、もうそろそろ相続のことを考えてもらいたいということです。
◆自宅ビルが財産の9割
父親は祖父が亡くなった後、店舗兼自宅をビルに建て替えました。1階がお店と貸店舗、2階が両親宅とMさん家族宅、3階と4階は賃貸マンションで6世帯あります。
財産の評価をすると自宅ビルが財産の9割を占めており、預金は1割程度。
同居や賃貸の特例を使えば相続税の納税はしなくても済みますが、問題はいくつかあります。
◆遺産分割が課題
ビルに同居するMさんが両親の老後の面倒も引き受け、お店も運営していくのであれば、ビルはMさんが相続するのが妥当ですが、そうなると妹たちと割合の差は歴然。
遺留分を請求されると、Mさんが自分のお金をそれぞれに1000万円以上も払うことになります。
◆建物は老朽化してくる
建物はすでに築40年以上が経過しており、あちこちの修繕が必要になります。
これから10年先、20年先まで維持できるかというと、賃貸事業は厳しいと言えます。
いずれかの時期に建て直しが必要になることも視野にいけないといけない状況を見据えると父親が建て直しをすることも選択肢の一つになります。
ご相談は夢相続へ
●できる対策⇒遺産分割でもめない対策が必須で遺言書が必要。
遺留分対策もしておきたいところ。父親が建て直しておくことも検討課題。
それらを整理するための相続プランがオススメ。
●注意ポイント⇒父親とMさんだけで進めてしまうと理解が得にくい。
全員で話し合う機会を持ち、伝えておくことが望ましい。
最初のご相談は無料です。
TEL:03-5255-3388
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