事例
相続実務士が対応した実例をご紹介!
相続実務士実例Report
資産管理アプリで確認ができた!突然死でも普段の几帳面さが家族を救う
◆独身の兄が亡くなった
40代のRさん(女性)が相談に来られました。先日、独身の兄(50代)が突然死されたと言います。
働き盛りで、前日まで仕事もしていたようですが、過労がたたったのか、心筋梗塞だったと聞かされました。
◆兄の相続人
Rさんは20代で結婚して家を離れました。兄とはふたりきょうだいです。両親はともに70代前半でまだ健在。
両親ともに仕事をしていて、忙しくしており、パートで自由が利くRさんが代表で相談に来られたと言います。 相続のことはまったくわからないので、期限があるものなどの手続きを教えてもらいたいと言われました。 相続の手続きは戸籍上の相続人に権利があり、今回は両親が相続人になります。突然死ということもあり、兄には遺言書がないため、財産は両親しか相続できません。
◆財産の手がかり
兄は普段から几帳面な性格で、預金や株などの金融資産はスマホで管理をしていると聞いていました。
Rさんは兄からスマホの資産管理アプリを見せてもらったことがあり、金融資産は全部登録して、管理していることは知っていました。 幸い、スマホのパスワードも聞いていたことから入ることができ、金融資産の内容や残高を確認することができたのです。
兄の預金や投資信託、株などは合計800万円。自宅は賃貸ですが、他に投資用マンションを2部屋所有しており、相続評価は約2000万円。生命保険や退職金はこれから確認ですが、非課税枠範囲内だろうということでした。よって基礎控除4200万円以内の財産であろうと想定され、相続税の申告は不要だと想定されます。
◆資産管理アプリ
両親やRさんは兄とは20年以上も個々の生活をしていますので、兄の財産の内容を確認することは大変な作業になるところでした。けれども、几帳面な性格のお陰で、調べにくい金融資産について、資産管理アプリでひとまとめにしてあったことは本当に助かったと言えます。それをRさんに言っていたことも幸いでした。
スマホに入ることができ、さまざまなアプリを確認するには、それぞれID、パスワードが必要になります。これからの時代は、金融資産はアプリで管理する時代になりますが、そこに入る手がかりを記録しておかないと開けません。 スマホに全部入れてあるとしても、別のノートなどに書いておき、家族に伝わるようにしておくことが大事だと言えます。
◆相続実務士のアドバイス
●できる対策
金融資産は資産管理アプリで一括管理しておくと便利
ID、パスワードが家族に伝わるように工夫をしておく
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