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幻冬舎ゴールドオンライン「生前対策」のアドバイス事例【第14回】
2022/02/17
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第14回】
◆引きこもりの長男が「母の資産」を独占、遺言書作成まで迫り…【相続のプロが解説】
◇仕事につまずき、引きこもりになってしまった長男
今回の相談者は、50代会社員の山田さんです。高齢となった母親の相続をはじめとする、家族の問題に頭を痛めているということです。
山田さんの母親は80代ですが、心身ともにしっかりしています。いまは埼玉県の自宅で、60代になった山田さんの兄と同居しています。
山田さんの兄は、高校卒業後に地元企業へ就職したものの、30代のときに仕事で大きな失敗をしてしまい、退職。その後に何度か転職しましたが、うまくなじめず、以後はずっと自室に引きこもっている状態です。家族間の会話もほぼありません。
父親は10年以上前に他界しています。父親の相続の際、預貯金はすべて母親が、実家の家と建物は、母親と兄の1/2の持分として名義を書き換えています。山田さんは何も相続していません。
父親は大手企業の部長職で、給料も年金もかなり高額でした。両親は山田家の長男である兄の将来を心配し、かなり倹約して預金を残したようです。家は築古ですが、こまめにリフォームをしており、外観も機能性も問題はありません。
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