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幻冬舎ゴールドオンライン【第27回】連載更新のお知らせ
2022/03/17/11:08
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第27回】
◆「家をもらってなにが悪い!」高齢母と同居の長男、2人の弟の〈平等だよ?〉発言に苛々【相続のプロが解説】
◇千代田区の邸宅に暮らす長男「ずっと我慢してきた」
今回の相談者は、70代の池上さんです。高齢の母親の相続について懸念があるとのことから、筆者のもとを訪れました。
池上さんは3人きょうだいの長男で、90代の母親と同居しています。母親は高齢ながら、心身ともにしっかりしていて元気です。池上さんの父親は、末っ子が生まれて間もなく病気で亡くなったため、池上さんの母親ひとりで、3人の男の子を育ててきました。
しかし、池上さんの母親はかなりの資産家のひとり娘だったため、生活に困ることはありませんでした。母親は3人の子を連れて実家に戻り、子どもたちはそこから全員大学を卒業し、大手企業に就職しました。
3人とも就職先ではそれなりのポジションにつき、定年退職後は悠々自適の生活を送っています。
長男の池上さんは、結婚後もずっと千代田区の母方の実家で、母親と同居しています。実家は母親が祖父から相続した広い邸宅で、池上さんの弟たちも就職するまでここで暮らしました。弟たちは結婚後、世田谷区と目黒区にそれぞれ自宅を購入しています。