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幻冬舎ゴールドオンライン【第28回】連載更新のお知らせ
2022/03/23/11:58
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第28回】
◆熟年再婚の夫婦「この家は君にあげる。でも、お願いが…」夫の意思を実現した事例【相続のプロが解説】
◇「僕がいなくても、君が安心して暮らせるように…」
今回の相談者は、70代の山本さんです。山本さんと夫は再婚同士で、40代で出会いました。夫は死別した前妻との間に子どもが2人、山本さんも先夫との間に子どもが2人います。
双方の子どもたちが家を出たタイミングでの再婚だったため、大きな問題もなく、お互いの家族に祝福されてのスタートだったといいます。
しかし、後期高齢者となった夫は急に体調を崩し、入退院を繰り返すようになりました。夫は山本さんに「もし僕がいなくなっても、君が心配なく暮らせるように遺言書を残したいと思う」と話し、体調のいい日に少しずつ手続きを進めると、数ヵ月前に亡くなりました。
公正証書遺言の内容は、自宅不動産と金融資産の多くを山本さんに、独立して家庭を築いている2人の子どもには、現金の一部を渡すという内容でした。内容については、家族間で共有できていたため、相続手続きは円満に完了したそうです。
「ただ、遺言書には付言事項があったのです。私への感謝の言葉とともに〈自宅は、将来子どもたちに渡すことを希望する〉と書いてありました。夫の遺言通りにするには、どんな準備が必要になるのでしょうか?」