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幻冬舎ゴールドオンライン【第29回】連載更新のお知らせ
2022/03/24/09:21
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第29回】
◆「私は一生ここに住むんだから!」…高齢独身姉と共有名義の〈二世帯住宅〉を売却したい【相続のプロが解説】
◇二世帯住宅…売りたい弟夫婦、住み続けたい独身姉
今回の相談者は、横浜市在住の70代の林さん夫婦です。二世帯住宅で同居する独身の姉と、家の売却をめぐってトラブルになっているため、アドバイスがほしいとのご相談でした。
林さんは、結婚当初から自分の実家で両親と独身の姉と同居してきました。会社員だった姉は、その後結婚することなく、ずっと両親と一緒に生活してきたといいます。
「私の父親は20年前に亡くなりまして、その際、長男の私が実家の土地と建物を相続しました。しかし、老朽化がひどいため、父が亡くなってから数年後、二世帯住宅へと建て替えたのです」
二世帯住宅は、林さん夫婦と2人の子ども、そして母親と姉の2世帯が暮らす、完全分離型の構造でした。
「二世帯住宅は、私の世帯と母と姉の世帯、それぞれが3分の2、3分の1の割合で費用を出し合うことになりました。建物の名義は私が3分の2、姉が3分の1の割合の共有です」
当初は、お互い干渉することのない距離感で、快適に暮らしていたといいます。