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幻冬舎ゴールドオンライン【第45回】連載更新のお知らせ
2022/06/15/13:35
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第45回】
◆寡黙な独身長男&強気な既婚者二男…高齢母「長男に遺産を多く渡したい」ワケ【相続のプロが解説】
◇親の介護・看病のため、独身のまま同居を続ける長男
今回の相談者は、80代女性の高野さんです。ふたりの息子への相続について相談したいということで、筆者の事務所を訪れました。
高野さんは20代で結婚し、2人の息子に恵まれました。しかし、高野さんの夫は40代に病気が発覚し、その後は介護が必要になり、面倒を見ていた高野さんも、50代で体を壊してしまいました。夫は3年前に亡くなりました。
長男は病身の両親の面倒を見るため結婚の機会を逃してしまい、いまも独身です。仕事はIT関係の自営業で、自室を仕事場にしています。
二男は大学卒業後に独立し、結婚して以降は自分の家族中心の生活を送っており、ほとんど実家に顔を出しません。
「3年前の夫の相続のときです。家族関係は円満でしたので、夫は遺言書の心配などせずに亡くなりました。私はあまり体が動かないものですから、長男が中心になって手続きをしてくれたのですが、二男夫婦が長男にピッタリとついて回り、横からずっと口をはさんでいるのです。長男はイヤな顔を見せず、都度対応していましたが、そのせいで手続きにはすごく時間がかかってしまいました。夫が亡くなったあとに、こんなことがあるとは思いませんでした…」
高野さんは、もし自分が亡くなったら、長男は相続で大変な思いをするのではないかと不安を感じているといいます。高野さんの資産は、夫から相続した都内の戸建て住宅と、自分の親から相続した2000万円程度の預貯金です。
「自分の体調もいいとはいえず、私たち夫婦のせいで不自由をさせてしまった長男が心配なのです」続きはコチラから