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幻冬舎ゴールドオンライン【第48回】連載更新のお知らせ
2022/06/24/10:19
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第48回】
◆「母さん、お金貸して…」老後資金を吸い尽くした長男、老母「残りの財産はすべて二男に」【相続のプロが解説】
◇起業した長男に多額の老後資金を貸すも、あえなく倒産
今回の相談者は、70代の山本さんです。今後の相続について不安があると、筆者の事務所を訪れました。
山本さんは15年前に夫を亡くし、いまは独り暮らしです。夫は定年退職後も再就職するなどして真面目に働いていましたが、ある日急に体調不良を訴え、緊急入院。その後、数ヵ月の入院期間を経て亡くなりました。
山本さんには長男と二男の2人の子どもがいます。それぞれ結婚し、家を離れて生活しています。
山本さんひとりであれば、夫が残してくれたマンションに住み、遺族年金の範囲で生活できるため、とくに不安はありません。
しかし、問題は山本さんの長男です。まだ夫が健在だったとき、長男は「起業する」といって突然勤務先を退職しました。当初は経営も順調な様子でしたが、ほどなくして「お金が足りないので貸してもらいたい」と、しばしば山本さん夫婦のところを訪れるようになりました。
夫は長男を厳しく叱りながらも、退職金や預貯金等の老後資金からお金を渡していました。しかし、相当な額を援助したにもかかわらず長男の会社は倒産。これまで貸したお金も返済できない見通しです。もしこのまま相続が発生すれば、堅実に暮らし、親に迷惑ひとつかけない二男があまりにも不憫であるため、山本さんは残る財産をすべて二男へ渡したいと考えています。続きはコチラから