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幻冬舎ゴールドオンライン【第74回】連載更新のお知らせ
2022/10/20/09:17
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第74回】
◆長女の夫の策略か?…不自然すぎる「母の遺言書」にきょうだい全員青ざめた
◇父を亡くして落ち込む母…「だれかが同居しなければ」
今回の相談者は、60代会社員の山下さんです。数ヵ月前に亡くなった母親の相続の件で揉めているため相談に乗ってほしいと、筆者のもとを訪れました。
山下さんは5人きょうだいの長男で、長女・山下さん・二男・二女・三女という構成です。きょうだいは全員結婚して家を離れており、5人の子育てを終えた両親は、三女が家を出て以降、郊外の広い住宅でのんびり2人暮らしをしていました。
しかし、数年前に父親が逝去。父親の遺産は、とりあえず母親がすべてを相続することで合意しました。相続はスムーズに完了しましたが、父を亡くして落ち込んでいる母をひとりにしておけないという、別の問題が持ち上がりました。きょうだい全員で話し合いを持ちましたが、それぞれ仕事や子育ての都合があり、解決策が見つかりませんでした。
ところが、話し合いから数週間後、長女である姉の夫から、山下さんのところに連絡がありました。
「母のことで困っていたところに、姉の夫から連絡がありまして。〈早期退職して脱サラすることになりました〉〈時間に融通が利くようになったので、私たち夫婦がお義母さんと同居して面倒を見るから大丈夫です〉というんです」
「当時は私も50代で仕事が多忙でしたし、ほかのきょうだいも、受験生を抱えたり、仕事のトラブルがあったりと、大変な時期だったんです。姉夫婦には子どもがいないこともあって、だったらお願いしようと、ありがたく母と同居してもらいました」
姉は子どもの時からおっとりとした性格で、あまり自己主張するタイプではありません。姉の夫が前面に出てくるのが気になりましたが、引き受けてくれるなら頼んでしまおうということで、同居をお願いする形で収まりました。続きはコチラから