夢相続コラム
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【専門家トラブル】上から目線の税理士。気軽に話せる雰囲気は皆無でストレスはピークに
2019/09/11
【専門家トラブル】上から目線の税理士。気軽に話せる雰囲気は皆無でストレスはピークに
●専門家が頼りになるとは限らない
相続では個々に複雑な事情があり、財産も多岐に渡るため、当事者で手続きをすることは不利益になると言えます。そのため夢相続では相続実務士がコーディネーターとして必要な専門家を選んで適切なご提案、サポートをしています。
ところが、相談に行った専門家が相続に慣れていなかったり、適切な対応をしてくれなかったりして困った、失敗したという方も少なくはありません。
今回は会計士との間で困ったと言う50代の女性をご紹介しましょう。
・相談者 Wさん(50代女性)・職業 主婦
・被相続人 父親 80代
・相続人 4人 母親 80代 長女Wさん50代、長男50代、二男40代
●いつも確定申告を依頼している税理士に依頼
Aさん(50代・女性)は農家の父親を亡くし、母親と二人の弟の4人で 相続税の申告をすることになりました。農地の半分程度は区画整理になり、宅地となったため、節税対策にと進められて、アパートも建てましたので、何もしていなかったわけではありませんが、それでも、土地が多いため、いろいろな不安があります。
父親は、賃貸収入がありますので、毎年の確定申告は、親戚の税理士に依頼してきました。父親の兄の子供で、ずっと頼んできたのです。Wさんにとっては年上のいとこになります。
父親が亡くなったとき、Wさん家族はのんびりしていたところ、そのいとこの方から、いつまでに、この書類をそろえてもってくるように、と言われ、断る発想もないまま、頼んだ というのが実情です。
●税理士はいとこなのに上から目線
しかし、そのいとこは、何事も上から目線で、書類の不足があるときなど、厳しい口調で責められるので、母親も弟たちも煙たがって行きたがりません。仕方なくWさんが窓口になってきました。
申告期限まで、あと1ヶ月程度になってきたのですが、財産の分割は相続人で決めるようにということで、アドバイスがありません。自分たちだけでは決められないので、どうしたらいいかと専門家に相談してみました。
●公簿面積でいいのに
いとこの税理士から概算の相続税の計算は出てきましたが、広大地評価は自分ではできないため、外注すると税理士から説明がありました。そのため、広い自宅は、広大地を適用するのに測量が必要だと、言われるまま承諾したところ、登記簿の面積より1.5倍も広いことがわかりました。路線価で評価をする土地は、面積が増えると当然ながら 評価も1.5倍になり、相続税も増えてしまいます。
母親の特例を使っても納税が数千万円必要と計算されているため、売却する土地を決めて、税理士の紹介先に依頼したのですが、いまだにいくらくらいで売れそうだという回答もありません。
●税理士だから上から目線。いとこなのに気軽に話せない
いとこの税理士の説明は、なにもかも中途半端で、Aさんが納得できないこともあるため、不安になるばかり。しかも、親戚とは言え、今までそれほど親しいわけもなく、気軽に話せる雰囲気がないどころか、資料の提出が遅れたりすると厳しい口調で叱責されたことは、すでにトラウマとなり、できれば話したくない心境なのです。
同居する弟が窓口になってくれるといいのに、弟もその税理士が苦手でAさんに任せてしまい、Wさんのストレスもすでにピークに。しかし、申告期限まで、もう1ヶ月半もないという時期になっており、早急に、二次相続を踏まえた分割や納税の案を作成する必要がありましたので、セカンドオピニオンを依頼するようにアドバイスされました。
ところが、それをいとこの税理士に話すと激怒され、自分の方針で進めるの一点張り、聞く耳はありません。親戚ということが弊害となり、Wさんは断る勇気もなく、泣く泣く従うことにしたのです。
土地は共有になり、相続税も増え、さんざんな結果になったと報告がありました。
●この事例の教訓
・親戚だからと安易に頼むと後悔する
→見極めが大事
・聞きたいことも聞けないのではいい結果にならない
→対等の関係で話ができることが大事
・説明が中途半端なので、なおさら不安が増長される
→相続人が納得できていることが大事
●頼むなら、こんな専門家を探したい
・気軽に質問できること
・メリット、デメリットを検討し、相続人に説明すること
・自分の独断ではなく、相続人の考えや意見も取り入れること
弊社では様々なプランをご用意しております。
お気軽にお問い合わせください。
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