夢相続コラム
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【相続相談実例】ひとつのビルは分けられない。姉妹でも共有はさせたくない。
2019/11/18
【相続相談実例】ひとつのビルは分けられない。姉妹でも共有はさせたくない。
70代のSさん(女性)は、40代の娘さんと二人で相談に来られました。
Sさんご夫婦は自宅の土地を活かし、5階建てのビルを建てており、賃貸事業を
されています。夫婦とも70代半ばすぎとなり、相続を考える年代になったと。
自宅の土地は約250坪あり、約3億円の建築費をかけてビルを建築しました。
1階は店舗、2階~4階が賃貸マンション9世帯、5階が自宅です。
駐車場も15台分あり、家賃収入は150万円、返済は80万円です。
そのうち、4階の1室には長女家族が住んでいます。次女は独身で、Sさん夫婦と
同居しています。
家族全員が同じビルに住んでいるので、とても円満に思えますが、それでもSさん
にとっては、いろいろと不安があります。
長女は夫と子供がいる専業主婦ですので、普段から賃貸事業に協力は得られません。
そのため、Sさん夫婦ができないことは同居する次女が手伝ってくれているのですが
今後もそうした状況が続くとSさんは考えています。
こうした状況で相続はどう考えればいいかというのがSさんのご相談でした。
負債があるため相続税はかからないことがわかり、課題は不動産の分割方法です。
娘が2人なので、不動産も共有しないと等分にはいかないのですが、共有してから
トラブルになりかねません。Sさんも、姉妹の性格が違うと言われました。
まだ返済は10年以上残っており、賃貸事業は長期に渡ります。
お勧めしたのは、所有はどちらか一人にしたほうが問題がないこと、まとまった
現金をもう一人に、相続プランで分割案を作り、その後に公正証書遺言を作成して
おくことです。
あるいは、家族信託にて、家賃収入を分け合う形を作ることも選択肢です。
これから提案していく中で、選択、決断していただくようになります。
●相続実務士から
1つのビルに家族全員住んでいるのは美談ですが、分けられない難点があります。
子供世代の人生は長いので、もめない分割案が必要です。
弊社では様々なプランをご用意しております。
お気軽にお問い合わせください。
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