夢相続コラム
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【相続相談事例】妹とも温度差。まとまるわけがない!
2022/03/28
【相続相談事例】妹とも温度差。まとまるわけがない!
父親には先妻の子
Nさん(50代・女性)は、母親(80代)、妹(50代)と3人で相談に来られました。
Nさんは何冊もの著書を読んで頂き、母親と二人でセミナーに参加頂きました。
あたらためて妹も揃う日程を決めて、揃って来られたのです。
Nさんの父親は5年前に亡くなりましたが、父親の相続人は母親と妹、Nさん
だけでなく、父親の先妻の子、長男、次男がいるという状況でした。
同じ敷地に
父親の財産は200坪の土地と二軒の家で、ここにNさん以外の相続人、母親、
妹家族、先妻の長男家族、独身の先妻の次男が住んでいるというのです。
土地は広いものの奥に長い地形で、母親と妹家族が住む二世帯住宅が手前に
建ち、先妻の長男家族、次男が住む家が奥に建っており、間に庭があります。
父親が亡くなった時
父親は遺言書を残しておらず、遺産分割協議をしましたが、行き違いが生じ、
先妻の長男は意地を張って相続を放棄してしまいました。
長男が住む土地、建物を分けてもいい心づもりだったにもかかわらず、
致し方なく、土地は母親と妹が相続、建物は母親が相続しました。
これを境に長男家族と次男はいままでどおり無償で住んでいますが
意思の疎通が図れないようになってしまったとのこと。
しかし、母親は先妻の子供たちが住む家は築40年を過ぎて老朽化しているので、建て直したいが、
ずっとそばで育った孫はかわいいので、また住まわせてあげたいというのです。
妹にも言い分が
母親と先妻の子は養子縁組をしていないため、次の相続人はNさんと妹で、
二人は等分にしたいという言葉がでたとき、妹から質問がありました。
「過去の贈与は遺産分割に影響しますか?」と。「姉の子供たちは贈与を
してもらったのに、自分の子供はもらっていない。不公平だ。」と。
妹は会社員ですが、Nさんは生前、父親のお店を手伝い、会社の事務もして
きたわけで、妹とは貢献度が違います。
また、妹は二世帯住宅も使用貸借してきましたので、特別受益があります。
にもかかわらず、妹は現金贈与だけを比べて、自分は損をしていると
母親にぶつけてしまうため、母親とはけんかになってしまうようです。
最後は母親の意思と決断
「先妻の子供たちの使用貸借」を解決するだけでも難題。
そのうえ妹は自分なりの主張がありますので、母親やNさんとは温度差あり。
この状態では家族だけで方針を決めて解決していくことは至難のわざだと言えます。
最終的には、「母親の意思と決断」で進めていきますが、そのためのプランを
当社で提案することになりました。
当事者の母親の決断は当然ながら、妹からもプラン作成についての同意を
得られて、ハードルをひとつ越えたとNさんは安堵されました。
当社で関係者全員の不都合がないような合理的な案を提案していきます。
相続実務士から
親に対して不満を言ってしまう人は姉妹だけになれば歯止めがききません。
母親の遺言書は不可欠になりますので、遺言書の作成もサポートします。
弊社では様々なプランをご用意しております。
お気軽にお問い合わせください。
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