夢相続コラム
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【相続相談事例】実家に住む?賃貸にする?効果的な活用をしないと!
2022/04/18
【相続相談事例】実家に住む?賃貸にする?効果的な活用をしないと!
ハウスメーカー主催のセミナーに参加されたTさん(70代・女性)は、あらためて
相談したいと、ご夫婦で来られました。
Tさんは父親から相続した家に住み、敷地内のアパート、駐車場の経営をされています。
敷地は200坪以上あり、ゆったりとした使い方をされています。
Tさんのご主人は別の県で家を持っていましたが、Tさんが父親の介護が必要になり、
アパート、駐車場の管理も考えて、自宅を売って、転居されたということです。
Tさん夫婦の子供は3人。長男家族は別の県に家を買って住んでおり、次男が敷地内の
アパートの一室に家族で住んでいます。下の長女は独身で、海外で仕事をしています。
そうした3人にどのように不動産などの財産を相続させればいいのか、いまから
めどをつけておきたいということが相談の内容でした。
Tさんの財産は、1億2000万円、預貯金等が6000万円で合計1億8000万円。
夫よりも長生きだとすると相続人は子供3人で、相続税が930万円と試算されました。
不動産の使い方は、自宅、アパート、駐車場の3つに分かれているのですが、
現在の使い方のまま3つに分けるにはバランスが悪い利用形態です。
自宅は築10年の平屋で父親が老後を過ごすために建てたもので、Tさん夫婦が快適に
住める間取りではないため、不満があるといいます。
アパートは築30年で木造ですので、老朽化が目立ちます。
一番土地が狭い駐車場が、固定資産税が高く、もう持ち出し状態です。
こうした課題を解消し、相続で困らないようにしたいというのがTさんご夫婦の
希望だということです。
この敷地を3つに分けるには地形的に無理があります。土地が大きな財産であるため、
分けにくいといって、1人が相続するのも偏りますので、無理があります。
提案したのは、土地は長男、次男の2人に分けることを想定し、海外にいる長女には
現金を残すことでバランスを取ることです。
次に、現状のままでは、アパートが維持しにくくなり、駐車場も持ち出しですので、
敷地を2つに分けて活用する計画を作り、まずはアパートの建てかえをする、次に
自宅と駐車場を合わせた活用をするというものです。
また、Tさん夫婦は、以前に生活していた所に戻って生活したいという希望があるなら、
転居し、現在の自宅は賃貸住宅に建て替えることがいいとアドバイスしました。
父親の介護の役割を終えたわけなので、住みたいところに転居するほうが充実した
生活になり、相続対策もできることになります。
Tさんご夫婦は、具体的に進めるために前向きに考えたいと帰られました。
考え方の整理ができてよかったと、すっきりされたようです。
相続実務士から
財産を活用して心豊かな生活をすることが本来の在り方だと言えます。
すぐに相続にはならないので、対策ありきではなく、自分たちの快適生活ありきで
決断されてよい時代です。
弊社では様々なプランをご用意しております。
お気軽にお問い合わせください。
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