夢相続コラム

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家裁の調停はストレス大!百歩譲って、早期解決も道

2021/04/21


相続対策は親が主役。親の気持ちを聞くところから

親子なのに・・・。父親が娘に財産を開示してくれない

Мさん(女性・50代)の父親(80代)は、財産について何を聞いても「おまえに教える必要はない」の一点張りだと言います。 母親が亡くなってから1人暮しが長く、嫁いだ娘2人には頼りたくないようです。Мさんも妹も父親は苦手で、少し距離感を感じてきました。
父親は最近、骨折してしまい、入院を余儀なくされて、現在もリハビリ中です。ひとり暮らしは困難となり、Мさんと妹が交代で病院に行って、父親のサボートをしています。
相続が気になって、父親の入院中にふたりで実家に行って父親の財産に関する書類などを確認してみると、預金は3000万円、有価証券が2000万円あることがわかりました。自宅も父親名義です。これからどうすればいいかと2人で相談にこられました。

父親が子どもに任そうという気がない

「合わせて自宅マンションの評価額を調べたところ1500万円となり、確認できた財産だけでも6500万円となりました。」相続税の基礎控除を2300万円超えるため、230万円の相続税もかかります。「5000万円の金融資産を活用して、生命保険加入、不動産の購入、孫への贈与などの相続対策をしましょう」とアドバイスしましたが、「私たちに節税対策を任せてくれる雰囲気はなく、自分の財産は死ぬまで渡さないと言いそうな気がします」とМさん。父親の性格からすべてをオープンにしたり、託そうという気持ちはなさそうだという。

相続対策は父親のため!

そこで、Мさんに、この機会に、対策をすれば相続税も節税でき、父親の老後をサポートするための対策や将来の財産管理もしやすくなると娘の立場で父親に話したほうがいいとアドバイスしました。
「たしかに、老後のサポートをするためとして切り出せば、父の受け止め方も違うはずだと思いました。このアドバイスを踏まえて、父に話してみます。現状のままでは230万円の相続税がかかってくると伝えれば、父の考えも変わるかもしれませんね」と。
相続税の生前対策には、本人の意思確認が不可欠。警戒して財産を言いたがらない親には、本人の意思や気持ちを聞くことで安心してもらい、親を中心に老後のサポートをする気持ちを伝えるようにしましょう。
相続税がかかる場合は、具体的な額を伝えることで危機感を持ってもらうようにするのも有効です。親への配慮を伝えることで、親子の距離を縮めて信頼関係を再構築してもらうことで、道が開けます。

相続実務士のアドバイス

・相続対策は親のため、子どものためではない
・親の気持ちを聞くことを優先する

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コラム執筆

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