夢相続コラム
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【相続相談事例】家賃100万円は魅力的だが、満室のいまが売り時!
2022/02/14
【相続相談事例】家賃100万円は魅力的だが、満室のいまが売り時!
財産は土地が90%
Mさん(50代・女性)の 母は80代半ばで、現在は介護施設に入所しています。
父親は15年前に亡くなりましたが、そのときは母親と妹と相談し、相続税の負担が
ないようにするため、全財産は母親が相続しました。
財産は1億円ほどで、ほとんどは自宅の土地が90%を占めています。
自宅の半分は父親が開業していた医院で、あとを継ぐ人がないため、使われていない
状況でした。
自宅を賃貸住宅に建て替え
Mさんと妹はそれぞれ嫁いでいるため、母親は1人暮らしをしていましたが、介護施設へ
入所してしまい、空家となりました。Mさんも妹も実家に戻って住むことはないため、
売却しようということになりました。
ところが、隣接地の所有者に境界確認の協力が得られないため、売却の要件が整わず、
断念せざるを得なかったのです。
仕方なく、賃貸住宅に建てかえて収入を得るようにしたということです。
家賃が100万円入る
母親は介護施設に入所していますし、もとから自ら動くタイプではないので、Mさんと妹が
協力して建築会社と打ち合わせをし、銀行融資も取り付けて、すべての段取りをしました。
借入は約1億円で、毎月家賃収入が100万円あり、返済しても半分程度は手元に残ります。
その収入が入る事で、母親の生活費がまかなえていますので、建てかえたことは
よかったと言えます。
この先どうする?
母親は骨折したため、要介護となり、現在、入所している介護施設は、毎月22万円の
費用がかかります。
この先の相続のときは、どうすればいいか、考えておきたいと相談に来られました。
母親は自分の相続のことは考えたくないようで、なかなか相続や遺言書のことは
言い出しにくい雰囲気ですが、このまま相続になると分けにくい財産ですので、
いまから選択肢を検討しておくことをお勧めしました。
1棟だと分けられない
家賃が100万円入るアパートですので財産としては魅力的ですが、姉妹2人で共有する
ことは、その先を考えると相続人が増えること、意思統一が難しくなることなど、課題とな
るため、お勧めできません。
やはり、分ける事を考えると、今から売却して現金にしておくか、2つの不動産に
買い替えすることが選択肢となります。
どうしても残したい場合は、どちらかが引き受けて、もう1人には代償金を
払うことになりますが、1億円相当の財産ですからアパートを相続する方が5000万円をき
ょうだいに払わなくてはなりません。金額が大きくなるため、今から貯めておくか、
生命保険などで用意する必要があります。
売却するなら、満室で築10年という今をお勧めしているところで、母親を説得
するにも、まずは姉妹の決断のしどころだと言えます。
相続実務士から
財産が1棟の賃貸住宅が大部分、それに見合う現金がないのに、子どもが2人。
分けにくい財産の典型です。持ち続けるという固定観念から離れることも必要です。
弊社では様々なプランをご用意しております。
お気軽にお問い合わせください。
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