夢相続コラム
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【相続相談事例】融資ありきの提案ばかり。自分にメリットがあるのか?
2022/03/22
【相続相談事例】融資ありきの提案ばかり。自分にメリットがあるのか?
来年リタイア
地方都市で設備会社を経営するTさん(60代・男性)が相談に来られました。
創業して30年目になる来年、リタイアして、信頼できる部下に経営を譲ることは
決定事項として進んでいます。
そのためにどういう方法がいいのか、今年初めから、いろいろなところで知識を
得るようにしてきたといいます。
当社へは経営者向けのセミナーに参加して、相談に来られました。
各社の提案
Tさんが持参されたファイルには各社の提案書が綴じられていました。
不動産、銀行、税理士、M&A、生保。夢相続は一番最初に。
地元の地銀は、実務を後継者に任し、包括する法人を作る提案です。株を買い取る
資金を融資するのが目的です。
分譲オフィス専門の会社からは物件を紹介され、最低2億円のフロアを購入すれば
利回りも安定する提案されました。全額融資も取り付けるといいます。
税理士法人は、相続税の試算をして、株評価を下げる一般的な提案でした。
М&Aは、会社を譲渡することで、リタイアする方法を提案してきました。
生命保険会社は、会社で生命保険に入ることで法人税を下げる提案でした。
財産は3億円
Tさんの財産構成は、土地3000万円、預貯金6000万円 、自社株1億2000万円、
生命保険3000万円、退職金の予定は6000万円なので、合計3億円と試算できました。
相続人は妻と子供2人で、基礎控除は4800万円。
現職のまま、1年以内に相続が発生することはないとすると退職金の非課税枠は
使えず退職金は現金となります。
生命保険の非課税枠1500万円のみ適用すると5195万円となり、退職金で受け取った
ものがほぼ納税のために無くなることになります。
融資ありきは得策?
Tさんが懸念するのは、分譲オフィス会社も、地銀も、融資ありきの提案なので
それでは返済の負担が増えるばかりで、自分にメリットはあるのだろうかと
いうことでした。
夢相続は「オーダーメード相続」を提案していますので、Tさんはセミナーで
話を聞いて、「これだ」と思ったとのことで、「相続プラン」をお願いしたいと
委託して帰られました。
融資ありき、商品ありきの提案ではなく、客観的な分析をし、課題を整理して、
オーダーメードの対策の選択肢を提案することが必要だと言えます。
相続実務士から
相続税の節税対策は必要ですが、無理なく、負担なく、本末転倒にならないことが大切です。
借入をすれば相続税の節税になりますが、長期の返済も必要になります。
気持ちの余裕も持てる、楽しみのある対策になるよう、なるべく借入をしない対策の提案をするようにしたいと思います。
弊社では様々なプランをご用意しております。
お気軽にお問い合わせください。
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