夢相続コラム
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【相続相談事例】詐欺に近い?!不動産投資で借金が残る!
2022/05/23
【相続相談事例】詐欺に近い?!不動産投資で借金が残る!
Aさんは国立大学を出て一部上場企業に勤めるエリートサラリーマンです。
まだ20代ですが、海外出張もこなし、バリバリ仕事をしていて、将来が期待
されています。
昨年、Aさんは職場の上司から不動産投資を勧められ、ほぼ同年代の不動産
会社の社長を紹介されました。
世田谷の売地を所有しているので、アパートオーナーにならないかというのです。
価格は1億6000万円。50坪の土地に木造2階建て、10世帯のワンルームという
物件です。
先輩が間に入り、2000万円値引きするというので、購入を決断。
まずは土地を1億円で契約、売主がS銀行を紹介して融資をしてくれて、
自己資金は名義替えなどの諸費用に充てるため、全額融資で賄いました。
建物は4000万円で契約し、建築確認が下りたときにさらに4000万円の融資を受け、
1000万円を支払って、建築工事が始まりました。
ところがその後、2か月後に上棟するので中間金という約束が、半年過ぎても
連絡がないため、Aさんが電話をすると会社も個人の携帯もつながりません。
困って弁護士に相談し、弁護士の紹介で相談に来られました。
土地の登記簿はAさん名義になっていて、契約通りですが、問題は価格です。
相場の1.5倍の価格で購入しています。
建物は別契約ですが、銀行融資は一括で下りていますので、まだ3000万円は
手元に残っていますが、すでに返済が始まっています。
現地を見に行くと案の定、基礎工事で放置されていて、むき出しの鉄骨が
錆びている状態でした。
解決策として考えられることは、次の3つです。
(1)建築会社を変えて建て直す
(2)土地を売却し、返済して、精算
(3)断念して自己破産
現状分析すると
(1)は、土地が高すぎて借り入れが多すぎるため、収支が合わず返済は持ち出し
(2)は、土地だけ売却するには安くして売るしかなくローンが残る
(3)は、返済のめどが立てられない場合は自己破産してしまう
よって、(3)の自己破産の道が一番賢明な選択肢だという結論になりました。
Aさんには残念な結論ですが、現状を受け入れて、決断されることをお勧め
しました。紹介者の弁護士も、不動産の収支などの判断がつかないため、
当社のアドバイスが的確でよかったと言っておられました。
不動産投資は財産を形成する手段ですが、金額が大きいだけに信頼できる
会社を見極めることが大切です。
■相続実務士より
職場の上司の紹介というきっかけで信用されたのかと思いますが、購入する
際には売主の説明だけでなく、不動産の専門家の判断も仰ぐことが必要。
弊社では様々なプランをご用意しております。
お気軽にお問い合わせください。
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