夢相続コラム
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生前対策の第一歩は「専門家に相談して現状を整理する」こと
2017/07/12
「相続対策は生前に、早いタイミングで取り組んだほうがいい」ということをご存じの方は多いことと思います。
とはいっても、何から手をつけていいのかわからない方が大半なのではないでしょうか。
そんな方がまず行うべきなのは、相続人や財産の現状を分析し、課題を明らかにすること。
課題を明らかにしてはじめて、相続対策を講じることができるのです。
何よりもまず相続の課題を知ることから始める
当社では、相談を受けることによって課題を整理し、対策に取り組んでいただくためのカウンセリングを行っています。
相談にいらっしゃる方には、事前に相談内容を記入していただくようにします。
書くことで、ご本人も現状や課題を整理できるようになるからです。
お会いしてお話を伺う際は、まずはご家族の状況からお聞きし、次に財産の内容をお聞きします。
そして、不安に感じていることや困っていることをお話しいただきます。
その間、不明確な部分は、質問をしながら整理していきますので、こちらでは課題が見えてきます。
中には、ご本人が課題だと認識されていないこともあり、別の角度からお聞きすることで課題とわかることもあります。
そしてこの結果を、後日見直していただけるように書面でお渡ししています。
何が課題かわからなかったり、認識はしていても向き合う覚悟ができていなかったりすることが明確になりますので、相続対策を前向きに進める出発点になるのです。
次は課題の解決策を見つけよう
相続の課題を整理したら、次のステップとして、課題解決策を明確にする必要があります。
ご自分の判断だけでなく、専門家のところへ相談に出向く、話をする、というアクションを起こすことで、問題解決の糸口がみつかるはずです。
ご自分でなんとかできる、と思う方もいるかもしれません。
しかし、そのときは自分の決断だけで解決できたことが、機会を逃したばかりに、後になって大変になることもあります。
たとえば、自宅の名義が先代の祖父のままで、自分の兄弟姉妹で相続手続きをしておけばよかったところ、何もしなかったために疎遠になっている孫たちが親の代わりに遺産分割協議をしなければいけない場合があります。
親の相続で兄弟姉妹が不動産を法定割合で共有していたり、同族会社の株を共同保有していたりすることも多くありますが、将来の争いに発展することは目に見えています。
先を見越した決断をされ早めに解決しておかれることが賢明でしょう。
私どもの相続相談では、課題診断と解決へのアドバイスを目的としていますので、面談時間の中でその両方を提示するような取り組みをしています。
ご家族や財産の状況の概略を把握すれば、課題と対策の方向性は示すことがはできます。
具体的な課題の解決策、前向きな生前対策や節税対策に関しては、財産の資料などをお預かりした上で、提案書としてまとめてご報告をするようにしています。
本格的に相続対策に取り組む決断をしていただくためには、対策の効果まで提示することが必要だと考えているからです。
そして何より、一つとして同じ家族はないため、提案内容はご家族ごとのオーダーメードでなくてはなりません。
専門家からあなたの状況にあったアドバイスを受けた上で、生前対策を進めていかれることを強くおすすめします。
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