夢相続コラム
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【相続相談事例】墓守するから財産ももらいたい!
2022/02/09
【相続相談事例】墓守するから財産ももらいたい!
お墓は誰が
Aさん(40代男性)が、妻と二人で相談に来られました。
父親(70代)を亡くし、母親(後妻)と先妻の子どもの代襲相続人2人(20代)の4人が相続人です。Aさんは後妻の子どもになります。
父親の財産はAさんと両親の3人で共有する自宅の3分の1と預貯金、生命保険で合計4000万円程度。相続税の申告は不要です。
先妻の子と後妻、後妻の子という複雑な人間関係なのに、父親は遺言書を残していません。しかも、先妻の子が亡くなっていて20代の代襲相続人が二人。4人で遺産分割協議をする必要があります。
後妻が先妻の子を育てた
先妻は離婚したときに、子どもは引き取らず、父親が育ててきましたので、
再婚した母親が3歳から異母兄を育て、Aさんも普通に兄弟として育ってきました。
先妻の子(異母兄)は、結婚して2人の子どもが生まれて間もないとき、まだ20代で亡くなっています。子どもはまだ赤ちゃんの頃です。そのため、兄嫁は自分の実家に帰り、親のサポートを受けながら子どもを育ててきました。
墓守するから財産も
異母兄が亡くなったとき、父親は自分でお墓を作り、納骨しましたので、
そのお墓には、異母兄と父親のお骨が入っています。
納骨が終わったあと、最初は、財産はいらないと言っていた亡兄の子どもから
「自分の父親が入るお墓の墓守は自分たちがするので財産はもらいたい」と
言ってきました。
しかし、Aさんは父親からお墓や家の事は頼むと言われてきました。
離れたところに住んでいる20代の甥、姪にお墓の管理を任せる気持ちには
なりませんので、どう考えたらいいのか、相談に来られたのです。
お墓に決まりはない
お墓の扱いは、法律の決まりはないため、家族で話し合って決めることに
なりますが、母親やAさん夫婦と、亡兄家族のお墓がひとつというのは
無理があるため、それぞれ別に維持する選択肢もあることをアドバイス
しました。
お墓の管理については、トラブルになりやすく、別世帯の場合は分けたほうが
ストレスをかかずにすむと思えるからです。
Aさん夫婦は子どもがいないのですが、自分たちの老後を亡兄の子供たちに
託す考えはなく、妻のきょうだいに託すつもりですので、なおさら、
今のうちに方針を決めておく事が必要でしょう。
話し合いできめておかないと
父親の遺産分割については、法定割合分の現金を渡す気持ちはあるという
ことですので、お墓は亡兄のことだけ責任をもってもらえばいいという
ことを伝えて、話し合う事をお勧めしました。
母親は亡兄と養子縁組をしてないため、それもお墓を分ける理由でも
あります。
違和感があることは話し合いをして、決めておく必要があると言えます。
相続実務士から
お墓の維持管理についても、費用面など、トラブルになりやすいため、
生前に話し合いをして、遺言書にしておくことが望ましいでしょう。
弊社では様々なプランをご用意しております。
お気軽にお問い合わせください。
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