夢相続コラム

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相続では弁護士に頼まないほうがいい!これが真実(1)

2021/06/15


相続では弁護士に頼まないほうがいい!これが真実(1)

弁護士を頼んだばかりに兄妹が対立。家族が崩壊したMさん

●相談者 M さん(50代)・職業 会社役員
●家族  父親(被相続人70代)・母親70代・長男Mさん・長女50代、二女40代(相続人4人)
  

相続事情 一流メンバーでチームを作った

M家は代々の地主さんで父親は地元の名士でした。亡くなったとき、長男のMさん(50代男性)は顧問弁護士や顧問税理士に加えて、テレビ出演もする有名な弁護士と税理士が数十名在籍する会社にも依頼し、一流のメンバーでプロジェクトチームを作りました。財産は不動産が大部分、賃貸管理業の法人もあります。相続人は母親と妹二人で家族関係は円満でした。父親には公正証書遺言があり、母親と跡継ぎのMさんが大部分の財産を相続することは、2人の妹は常々から承知していたことではあります。

これが課題 弁護士の強引さから妹とは決裂

ところが、公正証書遺言に不備があり、遺産分割協議をすることになってから、ぎくしゃくし始めました。有名弁護士はMさんの意向を優先するあまり、妹二人の主張は聞き入れようとせず、強引に押し切ろうとしたのです。押しが強く、高圧的な言動もあってか、妹二人はMさんが依頼した弁護士は自分たちの意見を聞いてくれないと信頼をなくしました。それだけでなく、Mさんが財産を多く取得するための策略だと勘ぐり、自分たちで別の弁護士を立てての争いに発展し、当事者では話ができないほど対立してしまったのです。

こんな結末になった 税理士も失敗

困ったMさんは別のところに相談したところ、税理士とのコミュニケーション不足も判明しました。土地の評価をし直せばまだ下げられる余地があり、相続税が約1億円節税できること、母親の取得割合を大きくするとさらに納税を減らせることです。その上、母親の二次相続対策の候補地をMさんが相続しており、節税対策が難しい状況になっていることも指摘されました。Mさんが思うに、税理士は、チームを主導する弁護士に遠慮して意見を挟まなかったということです。
税理士と打ち合わせ、土地の評価を下げることはできましたが、妹2人とは話ができないほど決裂しており、ようやく弁護士同士の話し合いで、遺産分割協議を終えたばかりで、Mさんの提案は何か裏があるのではと勘ぐられるに違いないと、母親の割合を変えることは断念しました。
こうして節税の機会を逃したばかりか家族の亀裂は決定的なものとなり、妹2人が殻を閉ざしてしまいました。母親も、Mさんも体調を崩し、うつ状態となり、まだ、体調は完全には戻らず、薬が手放せない日常で、修復は望めず、悔いが残る結果となってしまいました。
相続の手続きが始まってから、1年未満の間、いままでとても仲のよい兄妹だったのに、Mさんにとってはこの展開は予想だにせず、信じられない心境なのです。数ヶ月で、母も妹たちもMさんも体調を崩し、鬱病を発症してしまい、病院に通い、薬で症状を抑えながらの日々を過ごしてきました。体調は回復し、落ちついてはきたものの、本当に大変だったと話して下さいました。
家族がばらばらになった結果であれば、相続で失ったものの代償は大きいと言えます。自分の健康も、家族の信頼も代え難いものだけに、いくら有名で優秀な専門家を揃えたとしても逆効果になりかねません。争いを引き起こさないことが大事です。

この事例の教訓

・相続人と専門家、専門家と専門家のコミュニケーションが取れていなかった
 →相続人全員と専門家チームが常に情報共有しながら進めるようにすることが大事

・弁護士が高圧的で相続人の意見を聞いてくれなかった
 →一部の意見を押し通そうとするのではなく、全員の意見を聞いくことが大事

頼むなら、こんな専門家を探したい

・自分の意見を押しつけるのではなく、全員の話を聞いてくれる人
・各人の意見を聞いて、オープンで公平な手続きをしてくれる人
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