夢相続コラム
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【納税の節税事例】節税ができていなかったが、不動産鑑定評価で評価を減らした山崎さん
2018/04/06
【相続人の課題】土地の評価を下げ、納税資金を捻出したい
山崎さんきょうだいは、知り合いの弁護士に相続の手続きをお願いしました。すると、相続税は1億円払うことになるといわれたそうです。そこで弁護士が試算した書類を確認したところ、土地評価などに間違いがあり、節税もできていない状況でした。きょうだいで話し合った結果、最初の弁護士を断ることに決めました。
父親の財産は、その大部分を占める土地の評価がポイントになります。姉2人は嫁いでお り、不動産は長男の山崎さんが相続するということで、遺産分割協議も問題がなさそうです。
しかし、現金はほとんど残っていないため、財産の分割と相続税の納税資金をどうやって 捻出するかが一番の課題でした。
【相続実務士の提案】不動産鑑定評価をして評価を減らす
土地1カ所は広大地評価を適用できると判断しました。市街化調整区域の山林は一部駐車場にしているため、雑種地評価の7000万円。7軒の貸家が立っている一団の土地は、路線価での評価は5354万円ですが、築30年以上経過し、収益性も悪いため、その評価に値しないと判断しました。そこで2カ所の土地については、不動産鑑定評価で評価を減らすことにしました。
申告までに土地を売却して納税
納税用の売却地は、駐車場にしている1500㎡の土地と決め、相続する割合で長女20%、次女20%、山崎さん60%の共有としました。幸い申告までに売却が完了し、納税できました。
売却地以外の不動産を相続しない姉2人には山崎さんが代償金を払うことで分割のバランスを取りましたので、取得割合の差で代償金を捻出するようにしました。また、相続税分が取得原価になるため、譲渡税の節税にもなっています。
さらに、山崎さんが今後も農地を耕作していくとのことでしたので、納税猶予を受けて節税しました。
結果として、節税額は6950万円。
土地売却で納税資金と代償金を捻出した事例です。
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