夢相続コラム

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【相続で価値を見いだせない時代】相続放棄が増えている

2021/07/30


【相続で価値を見いだせない時代】相続放棄が増えている

これが現実

・プラスの財産ではなく、マイナスの財産(借金)が多い人が増えている
・相続人が知らない借金が多い
・借金は相続したくない人が多い
・亡くなった人の後始末などするつもりもない人が多い
・相続人にも余裕はなく、相続放棄をする人が増えている

相続というと、財産がある人が亡くなって配偶者や子供が財産をもらうというイメージを持ちますが、現実の相続では、プラスの財産よりもマイナスの財産いわゆる負債だけが残るケースが急増しています。それに至る事情は様々ですが、たとえば不動産がある場合、たいていは、不動産を担保に相続対策という名目の賃貸事業が行われています。その事業を始めるときに収益と負債のバランスを見極めておけば無理はなかったのでしょうが、スタートから余裕がない事業だとすると家賃が下がったり、空きが出たりすると収入より返済の方が多い事態にもなりかねません。

さらに、現在では、確実な収益があがる事業の負債ではなく、たとえば会社を経営していたが、商売上の負債が残ったままで今後の回収は難しいとか、または、借りた目的も不明で返済原資も見込めない場合があります。

亡くなったときに負債として残っている場合、賃貸事業のように今後も収益があげられるもの以外は、たいていが返済に充てられる預貯金や動産もないとなります。相続財産の中に返済できるだけの預貯金があれば問題はないのですが、そんなことであれば生前、本人が返済できるわけですから、負債のまま亡くなったとなれば、やはり返済の見込みがつかず、計算してみると財産よりも負債が多いとなります。

相続人としても、今や自分の生活で精一杯という時代です。親や兄弟が、自分の知らないところで借りたお金であり、自分が使ったわけでもないので、いくら親や兄弟といえども借金の尻拭いをする余裕はありません。

そこで、自ずと「相続放棄」という選択肢になるのでしょう。 相続放棄を選択する人は年々増えており、今後も増加する傾向にあると思われます。

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