夢相続コラム
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【相続で価値を見いだせない時代】相続で身内の縁を切る?
2021/07/28
【相続で価値を見いだせない時代】相続で身内の縁を切る?
これが現実
・相続では過去の話がどんどん出てくる
・財産はできるだけもらいたいという本音を主張できる時代になった
・家督相続は過去の話、きょうだいは平等
・財産のためのもめ事で身内の縁が切れる人が多い
・身内だからこそ許せない、譲れない感情になる人が多い
相続の目的は、相続税を払うことだけではありません。家族の死をきっかけとして、亡くなった方の財産や意思をいい形で継承することであるといえます。
相続になって、相続税という負担はあるけれども、残された家族にとって亡くなった人の財産や意思を確認し、将来を考えるいい機会になったと言えるセレモニーにしたいものです。相続は、亡くなった人の人生の終わりではありますが、残された人にとっては、始まりにもあたります。そういう意味では、過去にとらわれず、これからをどうするか、どう生きるかということが大切になります。
ところが現実の相続では、遺産をどう分けるかということで円満にまとまる場合は少なく、身内の縁を切るというところまで揉めてしまうことのほうが多いように思えます。以前は仲のいいきょうだいだったはずです。それが、相続になったとたんいがみ合いを始めたのでは亡くなった親に申し訳が立たないというものです。しかし、渦中にいる当事者はそれどころではなく、目の前の財産のことが重要になってしまうのでしょう。
中には長年にわたってその問題を抱えておられ、既に親子、きょうだいといった身内で話し合うことができないほどにこじれてしまっている場合もあります。親子やきょうだいの間で裁判をしていることもめずらしくはありません。しかし、なんとか解決したいと誰も気持ちは同じなのです。
財産があり、何人かの相続人がいる場合は、現実の問題として争いが起こらない方が不思議ということかもしれません。身内に財産があるということは、それを自分の思いのままにできるチャンスがきたということです。まして長引く不況の昨今では、当然の権利として財産を手にできることができるチャンスですから、ここで自分の権利を主張しない手はありません。争いは起きるべくして起こってしまうということなのでしょう。
家督相続の制度が無くなった現在では、財産を家に残すという考え方が希薄になっていることは確かです。長男だからとか、家の跡継ぎだから、という現実も崩れつつあります。それは一家の大黒柱という父親の威厳が無くなってしまったことにも共通するのかもしれません。相続になったときも生前と同じことで、亡くなった人の遺志が伝わらないので、相続人は迷い、権利を主張するために、争いになるのです。
相続が終われば親子や兄弟の縁を切るという言葉を聞いたことも一度や二度ではありません。争いのもとを作ることが亡くなった方の真意ではないはずで、相続が起きる前はそれぞれに仲良く、円満に過ごしてこられた事実もあるからこそ、その姿に安心してあとはなんとかくれるだろうというところだったのでしょう。もちろん財産をもらうということは相続人の権利ですから、みすみす放棄する手はありませんが、双方とも財産がほしいばかりに本来の人間性を失っているということも強く感じます。
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