夢相続コラム

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【相続実務士®の価値はココ!】6.相続後の財産継承

2021/10/19


【相続実務士®の価値はココ!】6.相続後の財産継承

利用しながら維持する時代へ

○土地は所有しているだけで価値が上がり、財産になる時代は終わった
○所有しているだけでは固定資産税の捻出にも苦慮する
○土地は、所有から利用の時代へとなってきている
○有効利用や不動産投資は、多くの課題や可能性を専門家と共に検討するべき
○相続した財産は、ただ漫然と所有しているだけでは価値が目減りしていく時代になった
○専門家と知恵を絞って賢く財産を維持し、次の世代へ継承していく方法を選択したい

現実に相続になれば、所有する財産には驚く程の相続税が課税されます。一番の財産であるはずの土地の真価を確かめるにはチャンス到来となるはずですが、こんなはずではなかったと愕然とするかもしれません。

今までは、相続税の納税手段として、誰もが土地の売却を思い浮かべたことでしょう。相続税はかかるが、土地を売れば払えるという安心感や余裕がありました。

しかし、土地価格が下落した現在は、予定している価格で売却できないこともあるほど、土地の価値は落ちてしまったのです。 そこで、土地を売るよりは評価も高くて確実な納税手段として、物納が増えてきたのが現実です。相続時の評価で納められるので売却するよりも得策ということもあります。

こうして物納をすれば相続人は納税から解放されますが、空き地だった土地は更に何年も放置され、「塩漬け」となるわけです。その土地からは何の収益も生まれないため、まさに破綻状態といえます。

しかし、その土地を有効利用すればどうでしょうか。収益も上げられ、「まちづくり」にもなります。土地を所有したまま、収益から、相続税や固定資産税も納税することができます。相続税の納税方法の一つとして、売却でも物納でもない「有効利用」という選択肢もあり得るのです。

さらに、受難は相続税のときだけではありません。土地を相続した人は、この先維持していかなければならないのですが、これも簡単ではなくなってきています。親から相続した先祖代々の土地であっても、ただ所有しているだけでは、固定資産税の捻出にも苦慮するような事態になってきています。その土地から収益が上がらなければ、他の収入から補填して納税しなければなりませんが、計算上は持ち出しとなるわけです。

そうした負担を軽減するためにも、可能であればその土地から収益をあげることを考えなければなりません。これから土地は、確実に所有から利用の時代へとなってきていると言えます。 また、預金にはほとんど利息がつかない時代でもあります。以前は、退職金を定期預金にすれば金利だけで生活できるとされていた頃から考えると経済事情は一変した感があります。そうなると預金は目減りはしませんが、増えることもないので、やはり今までのような価値はなくなりました。

ならば、この際に、預金の一部は収益物件に投資して、家賃収入を得ることも一つの方法です。評価は購入価格より低くなるので、節税対策にもなり、毎月の家賃収入が入れば預金の利息よりははるかにいいと言えます。 しかし、有効利用や不動産投資には、いろいろなリスクが伴います。どういう方法が適しているか、どうすれば安定した収益が上げられるか、あるいは有効利用には不向きなのか、それではどういう方法をとればいいか、など、多くの課題や可能性を専門家と共に検討した上で、進めることが大切です。

いずれにしても相続した財産は、ただ漫然と所有しているだけでは価値が増えないばかりが目減りしていく時代になったのです。時代の変化に対応しつつ、専門家と知恵を絞って賢く財産を維持し、次の世代へ継承していく方法を選択したいものです。

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