夢相続コラム
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<資産家の現実>資産家別にみる財産継承率 賢く節税すれば財産は残せる!
2020/07/13
<資産家の現実>資産家別にみる財産継承率 賢く節税すれば財産は残せる!
【代々地主型】vs【相続分与型】vs【創業成功型】vs【コツコツ蓄財型】
●資産家別にみる財産継承率(分析データ)・・・意外と財産は残る
一般的な相続のイメージといえば、「相続になったら莫大な相続税がかかる」、「三代もすれば財産はなくなる」というものだと言えます。だからこそ、相続は大変だと言われるところではあります。
しかし、現実はどうかというと一般的な相続のイメージとは違っているのです。なぜかというと、「相続になっても財産は残せる」と言えるからです。
相続は個々の状況によりひとつひとつ内容が違いますが、私どもで相続税申告のコーディネートをしたお客様のデータを集計してみると平均しても財産の約8割以上は残っているのです。このデータの中には、生前対策をほとんどせずに相続を迎えた方があり、その後に節税をしてもどうしても相続税がかかってしまった方やこちらに来られる前に申告を終えており財産評価や遺産分割が効果的にできなかった方も含まれています。
財産があっても生前対策による前向きな負債を作って相続税の基礎控除の範囲内に収まった方は相続税の申告が必要ないので、このデータには含まれていません。
こうしたデータから見えることは、最初から計画的に相続を迎えることができれば、確実に財産は残せるということなのです。
●資産家の分類と財産の歩留まり率
私どもでは財産形成のあり方で、【代々地主型】、【相続分与型】、【創業成功型】、【コツコツ蓄財型】の4つに分けて、財産額や負債、相続税の額などの平均値を出し、特徴的なことはあるのか検証しています。
相続の仕方は個々の状況によりおひとつずつ内容が違いますが、データ集計の結果の平均値を出してみると、お手伝いをさせて頂いたお客様の財産の歩留まり率は約8割で、【代々地主型】を除くと他の分類では相続になっても財産の9割は残っています。
【代々地主型】
土地持ちの資産家。長くその土地に住み代々家系を継承してきた農家や資産家など。
│分類 │配偶者│件数│相続財産 │負債 │相続税 │相続歩留率│
│代々地主型 │有 │41件│734,615,732円│90,895,475円│119,206,888円│83.77%
│代々地主型 │無 │31件│1,416,031,247円│127,461,205円│308,093,729円│78.24% │
【相続分与型】相続の財産分与で得た不動産などで財産を保有する方。
│相続分与型 │有 │9件 │158,612,166円│11,352,429円│2,836,200円 │98.21% │
│相続分与型 │無 │7件 │137,405,354円│4,679,230円 │5,686,700円 │95.86% │
【創業成功型】会社経営者、医者、弁護士など自分が創業して財産を増やしてきた方。
│創業成功型 │有 │10件│269,100,711円│22,439,120円│25,348,280円│90.58% │
│創業成功型 │無 │3件 │330,146,934円│21,045,502円│70,598,833円│78.62% │
【コツコツ蓄財型】会社勤めながらもコツコツ貯蓄して財産を残してきた方。
│コツコツ蓄財型│有 │27件│169,839,685円│5,870,156円 │13,571,041円│92.01% │
│コツコツ蓄財型│無 │17件│115,067,956円│10,270,522円│5,840,665円 │94.92% │
●相続財産の歩留まり率
│分類 │件数│相続財産 │負債 │相続税 │相続歩留率│
│代々地主型 │72 │1,028,002,968 │106,639,054 │ 200,533,167 │80.49% │
│ 創業成功型 │13 │283,188,301 │22,117,516 │35,790,715 │87.36% │
│ コツコツ蓄財型 │44 │148,677,881 │7,570,297 │10,584,305 │92.88% │
│ 相続分与型 │16 │149,334,186 │8,432,904 │4,083,294 │97.26% │
│計 │145 │597,440,243 │58,143,359 │106,446,272 │82.18% │
●成功実例から学ぶ節税術 Vs 失敗実例から引き出す教訓
次に個々の具体的な事例を紹介します。一つ目は相続税を節税できた成功事例で、二つ目は失敗事例です。両方とも生前対策をほとんどせずに相続を迎えた方ですが、
その後の成否の分岐点は、「相続税の申告時の対応に尽きる」と言えます。当然、相続人間の人間関係や財産の状況など諸々の状況が影響することはありますが、それでも節税して財産を残す選択肢はほとんどの場合見つけられるのです。
要は、そうして前向きな提案や節税のノウハウを提供してくれる専門家に依頼することができるかにかかっているということです。
弊社では様々なプランをご用意しております。
お気軽にお問い合わせください。
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