夢相続コラム
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今すぐ知ってほしい財産相続。節税対策に取り組む前に確認する5つのポイント
2018/10/16
「節税対策」――そう聞くと大半の人が漠然と「大変そう」「難しそう」、さらには「後回しにしたい」と感じるのではないでしょうか。
そう感じる理由は、あなたが以下の2つの知識をもっているからです。
1つ目は、準備を始めるのは早ければ早いほどいいという知識。
2つ目は、財産の内容や本人と家族の状況や意思により、取り組む対策が全く異なるという知識。
どちらの知識も正しいものです。
相続の専門家としては、「できるだけ早いタイミングで」「細かく状況をお伺いして」オーダーメードプランをご提案したいのが本音です。
とはいえ、今すぐ専門家に相談するのはハードルが高いと感じる方もいるでしょう。
本記事ではそんな方に向け、節税対策に取り組む“前”に確認しておきたいポイントをご紹介します。
【節税対策に取り組む前に確認したい5つのチェックポイント】
チェックポイント①相続人は誰で、どんな状況か?
チェックポイント②相続税はかかるのか?
チェックポイント③相続の課題は何か?
チェックポイント④財産の分け方を決めているか?
チェックポイント⑤分割金、納税資金はあるか?
それでは、それぞれについて見ていきましょう。
チェックポイント①相続人は誰で、どんな状況か?
相続は、財産の内容だけでなく、離婚、再婚、未婚など家族の状況や同居、別居、家業の有無など経済的な状況が複雑に影響してきます。
何よりもまず相続人とその状況把握から始めましょう。
チェックポイント②相続税はかかるのか?
相続人の把握ができたら、次は相続税がいくらかかるかを確認します。
財産の確認、評価と整理をするようにします。
下記のリストにより、不動産、動産、負債について確認します。
そうすることで、相続税がかかる財産なのか、相続税がどのくらいの額なのかもわかります。
どの財産がどれだけあるかを把握することで、節税対策の方向性も決められるのです。
チェックポイント③相続の課題は何か?
財産に関しては課題の整理も重要です。
たとえば1つしかない不動産を複数人で相続する場合には、簡単にいかないこともあります。
不動産の担保設定、連帯保証などは持ち越さないほうがいいでしょう。
また、不動産を共有している場合はトラブルになりかねないため、早めに共有を解消することをおすすめします。
チェックポイント④財産の分け方を決めているか?
相続対策では「財産を分けられること」と「分け方を決めておくこと」が不可欠です。
相続人同士がもめて分割協議がまとまらなければ、特例が使えなくなり、節税もできないからです。
財産の分け方を決める方法としては、遺言書があります。
生前に十分な話し合いができなかった場合でも、遺言書があれば自分の意思を実現させることができ、悲惨なもめ事も防げます。
チェックポイント⑤分割金、納税資金はあるか?
相続税の納税は現金で一括納付が原則です。
また遺産分割に必要な現金も、合わせて必要になることもあります。
相続税の予想額を出し、遺産分割を考えると相続時にどれくらいの現金が必要となるかは、ある程度想定できます。
まずは以上の5つのポイントをチェックした上で、実際の相続対策に移りましょう。
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